秘伝カモワン・タロット
画:アレハンドロ・ホドロフスキー、フィリップ・カモワン
監修:フィリップ・カモワン(原著)、大沼忠弘(日本語版)
発行:Gakken 2002年1月1日1版 ISBN4-05-401522-0
現存するタロットの中で、最も古いと思われる中世マルセイユ版の復興版の「13番」です。つまり、人々に嫌われているだろう世界記録を、今も更新し続けている1枚、と言えます。
黒い土壌に青い草とバラバラになった人体が散らばり、骨と皮だけの不気味な死神が大きな鎌で、撫でるように刃を地面に向けて構えています。その鎌は、明るい黄色の絵と、霊性に近いことを表す水色の刀身、霊性の中枢を表す赤色の刃を持っています。見れば、死神自身の体もところどころに赤色と水色が使われています。この色に関しては、デッキ全体の共通の概念として用いられています。同梱の日本語版の解説書にも詳しく書いてあります。
「カモワン・タロット」は、「パーソナル・カード」というものも算出できます。生年月日を用いるので、「パーソナル・カード」は、「各人の人生におけるテーマ」を伝えるものとして、一生付き纏います。じつは、私のパーソナル・カードは、この「13番」なのです。初めて買ったデッキからずーっと、「死」や「死神」を特別嫌ってはいませんでしたが、好きと公言するほど好きでもありませんでした。しかし、この「13番」と出会い、解説書を読み終えた時、この不気味なカードを好きになっていました。ZANという和楽器アンサンブルのある曲の1フレーズをお借りしますと、「『絶対』なんてあり得ないけど当てはまること」こそ、このカードのテーマです。森羅万象、どんな出来事にも、必ず終焉が訪れます。そこで終わりにしてしまうか、そこからさらに何かを始めるかを選ぶ、あるいは、終焉とならないようにもがき続けるか、そのために何をするべきか──これらのことを、抽象的ではありますが、私は小学生の頃から考えています。周囲からは「変なヤツ」と揶揄されることが多く、自分は狂っているのかと悩んだこともありました。「そんな悩みは、捨ててもいいよ。誰だって、意識していなくても似たようなことを考える時があって当たり前なのだから」と、このカードに告げられた気がして、安心しました。もっとも、「このカードが大好きなの〜!」とはしゃいで知人達に見せびらかすほど、悪趣味ではありませんけどね。
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