瞑想タロットの秘法
画:ニイクラ和美 監修:沖門土、海界めい
発行:実業之日本社 2000年12月22日初版第1刷 ISBN4-408-39467-X
コレクションのページでもあまり触れていませんが、監修担当の沖氏と海界女史夫妻のデッキは、たいていニイクラ和美女史によって描かれ、実業之日本社より刊行されています。これは、私が知る限り、3つ目のデッキです。それだけに、夫妻の意図をきちんと把握しているカードばかりです。
月夜にローブを纏った骸骨が独り佇み、風に乗って舞う砂粒に手を差し伸べています。否、骸骨の指先から砂粒が生まれているのでしょうか。どちらにしろ、見つめる姿は、ローブが長いことともう一方の手を胸元か口元に寄せている姿勢とで、私は女性的だと感じます。空ろな眼窩に慈しむような眼差しを探してしまうのは、そのためかもしれません。
砂塵は、某ヒーロー番組では「時間」とされたり、某オカルト系漫画では「気」の塊が霧散する時の表現に用いられたりしています。それらに真似てみれば、このカードの砂粒は「命の欠片」と観るのが無難でしょうか。そして、背景にただ一つ描かれている満月へと、向かうのではないかと私は思います。何故なら、中世ぐらいから、東洋では月を「嫦娥(じょうが)」などと呼び、死者ための国があると考えられていたからです。その月が満月として描かれていることで、その国では満ち足りた気持ちになれるという意図があるのでは、と僭越ながら思わずにはいられません。
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