天使のタロット占い 天使のタロット占い
画:槇夢民(推定) 監修:マリィ・プリマヴェラ
発行:成美堂出版 2002年10月20日 ISBN4-415-03932-4

 若年層がターゲットのデッキということで、少女漫画家による絵で彩られた入門書です。当然、死生観やタブーを緩く表現してあります。というわけで、「無難な死神」です。
 長くオカルト関係の漫画やムックを読んでいると、「真っ黒のマントの塊」とか「黒いマントを着た骨と皮だけで眼窩が黒ずんでいる男」とかを見たことがあるという人の記事に、何度か出会いました。投稿者は、その「黒マント」がいた家で死者が出たとか、不遇のまま亡くなった人がいたなどの現象と組み合わせ、「黒マント」を「死神」としていました。大きな鎌を持っていたとは述べられていませんでしたが、おおむねこのカードに通ずると思います。多分、それが一般的に想像しやすい「死神」像なのでしょう。
 だからなのか、私はこのカードを見ても特別な恐怖感を抱きません。「鎌の構え、このままだと左利き用っていうか、右手で使っても人の肉体を寸断できないんじゃないのかな?」と、妙なツッコミを入れたほどです。頭蓋骨の眼窩が笑っているように歪んでいることや、顎の骨も笑い声が聞こえそうな感じに開いていることと、背景に返り血を連想させる赤色が用いられている点は「恐怖」に繋がるかもしれません。
 これらのことから、「やはりこのデッキは、タロットに対する不気味さとかを払拭するためにも、10代のタロットに関する知識の無い人に使ってもらいたいなぁ」と、改めて思います。10代でなくとも「タロットって気味が悪い」と思われる方がおいででしたら、このデッキをとりあえずご覧くださいませ。



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