The Golden Dawn Tarot
画:Robert Wang 監修:Israel regardie
発行:U.S.Games Systems 1978年 ISBN0-913866-16-4
衣服を纏わぬ骸骨が、柄の長い鎌を杖のように下向きに持ち、平原を歩いています。緑の美しい大地には、死者の遺体がバラバラに落ちており、中には既に白骨化したものもあります。しかし、骸骨はただ前だけを見ています。淡い緑色に染まる空には、太陽とも月とも思えない丸い天体のようなものと、焼かれる蛇のようなものをぶら下げている猛禽類──もしかしたらエジプト神話に登場するホルスでしょうか──のバストアップの絵が浮かんでいます。転がる遺体と空や天体の色が「死神」らしい不気味さを醸し出していますが、主役であるはずの「死神」が一糸纏わぬ骸骨であることで、死が万民に等しく訪れるものであり、「死神」の意図によって順番が決まっているわけではないと、漠然と感じます。
このカードを含むデッキは、「黄金の暁」という魔術結社によって作られたものであり、ここからウエイト版とトート版へとタロットは分岐しました。このことを念頭におきながら再び見つめてみると、ウエイト氏とクロウリー氏が何を重視し、どう表現したいと思ったのかが、少しずつ解ってくるような気がします。
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