願いがかなう22女神+4枚の護符タロット 願いがかなう22女神+4枚の護符タロット
画:不詳 監修:カメリア・マキ
発行:主婦と生活社 平成18年10月3日発売
(女性向け週刊誌「週刊女性」2006年10月17日号通巻第2419号〈ISBN4910203631061〉綴込付録)

 世界中の神話から知名度の高い女神を集め、タロットの大アルカナの意味を組み合わせて作られた、おまじない用のデッキの「13番」です。画像の数字が違っているのは、誤植によります。ちなみに、「14番・サラスヴァティ」の番号も誤植により「VIIII」となっています。
 4色印刷のページなのに2色しか使われていないこのカードは、ギリシャ神話の冥界の女神ヘカテです。死を齎すのではなく死後を司っている女神がモチーフになっている「13番」は、じつは結構珍しいのです。もっとも、大きな片手鎌を持っている姿が描かれていますから、「死を齎す神」というニュアンスを付加されているとも言えます。そう思い込んでしまうと、彩りの基調であるグレーが黒に近い色という印象を抱きがちになります。しかし、「死後を司る女神」ということを思い出してから、もう一度じっくりと見つめてみてください。本当に暗い彩りのカードでしょうか? お世辞にも明るい彩りとは言えませんが、本当に黒いのは、鎌の柄と、ローブの陰で見えない女神の目元と、背景の枯木らしきものだけです。額の飾りにはルビーやガーネットを連想させる紅い装飾がついていますし、手にした鎌の刃は真っ白です。タロットに限らず色彩による心理的影響をご存知なら、赤色には生命力、白色には清潔さが、それぞれ強く結びつけられていることを思い出していただけるでしょう。そして、グレーに関しても、ただの中間色ではなく、白色と黒色の両方に結びつき、場合によっては銀色の代用にもなることもあります。監修者はこれらをちゃんと踏まえて、このカードに願うべき事柄を「物や人の整理整頓をしたい」、つまり、嫌なことを吹っ切ろうという気持ちを支える絵としています。このヘカテの鎌は、使用者の心の暗い部分を切り取って清浄にしてくれるわけです。気持ちの整頓が終われば、私達の心は活き活きとしてくるのですから、額の飾りに紅玉が用いられているのも当然となります。
 但し、あくまでも死後を司る女神であることを忘れず、故意に描かれていない目元を空想したり、過度に傾倒しないよう、心がけましょう。
 「カードはただの印刷物」というのが私の持論ですが、同時に「自己暗示は最強の呪い」とも考えているからです。「お呪い(おまじない)」とは、一種の自己暗示です。タロットの場合、描かれている物事や状態と色使いによって、表層心理と深層心理に働きかける道具です。カードの絵を楽しむだけならともかく、何らかの願掛けを念じながら絵を見つめることで無意識に自己暗示をかけてしまうこともあり得ます。占いをする方ならばそのカードに対する視野が狭くなりますし、単なる蒐集家であっても楽しみ方に偏りや限界が生じるという、あまりありがたくない影響も出やすくなります。
 たった1枚のカードに、価値観や思考パターンを左右されたくありませんよね?



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