●最初に読んでおいてください
aimは占師ではありません。タロット研究家でもありません。タロットカードの絵柄を見て美麗さを楽しみ、そこに隠れた製作者の気持ちを知りたがる、愛好家兼蒐集家の一人にすぎません。所有するデッキの解説書を、洋書以外は必ず一読しますが、すべて記憶しているわけではありません。タロットの起源を始め、様々な情報に興味はありますが、厳密に追究するつもりもありません。
そんなわけですので、以下の項目は基本的に「専門知識ではなく」、「情報源に偏りがあり」、何よりも「aim個人の見解に基づく」内容となっています。それをご了承の上、参考としてください。
また、タロット研究家諸氏、占師諸氏の方で、内容的・文章的にお気づきの点がございましたら、メールなり掲示板なりでご一報くださると幸いです。可能なかぎり迅速に対応させていただきます。
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●タロットは占いの道具?
そうとも限りません。
近代以前は、文字を読める人のほうが少なく、何かを伝えようとする時には、口伝や絵に頼っていたはずです。そうした時代に成立したタロットも、何らかの事柄を伝えるために作られたと思います。それは、生活マナーであったかもしれませんし、信仰に関係することだったかもしれません。
また、遊具としてゲームや賭博に用いられていたこともあるそうです。現在のトランプも、タロットから派生したと言われているぐらいですから、昔から占い専用カードと決められていたわけではないのでしょう。
現在では、その神秘的な題材に触発され、プロ・アマ問わずにカードの絵柄を描く絵描き諸氏も少なくありません。彼らの描いた画面の美しさを鑑賞するだけでも、立派な楽しみ方だと思います。
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●初めてタロットを買うのなら?
絵柄の気に入ったものを購入するのをお勧めします。どんなタロットであれ、一枚でも気に入った絵のカードがあれば、末長く大切にしたいと思えます。タロットについて知識が無いならなおさら、絵柄が好みだとか、気に入ったカードがあるなどの理由で選んでみましょう。
どんなデッキ(カード一組のこと)であれ、描いた人がいるんです。その描き手の心意気を大切にできることこそ、デッキ蒐集における条件だと思います。もしたった一枚に対してであれ「このカードを描いてくれてありがとう!」と感動できるのなら、充分「素晴らしい購入動機」でしょう。
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●できれば正統なタロットがほしいなぁ
何をもってして「正統」と判断するかにより、選択範囲が変わります。
一番古いデッキか、一番流通しているデッキか、それとも何か特殊な要素を取り込んだデッキか……。人により判断基準が異なりますし、タロットの発祥そのものが不明ですから、「これぞ正統!」とは断言できないのです。
あえて「タロットの正統派」と大雑把に区分けできるのは、「78枚で1デッキ」という構成のものです。内容的には、トランプの元になったとされる56枚(「小アルカナ」。「アルカナ」とは「教義」という意味)と、神秘的で魅力的な名称のついた22枚(「大アルカナ」)とに、分けられるデッキのものです。現在、この構成形式が最も多く流通しており、「タロット」と言えば「78枚のデッキ」を示すのが一般的です。
あるいは、大アルカナ22枚に限定したデッキも発売されていますので、最初から78枚のカードを扱うことに抵抗を感じる方は、そちらから触れ合ってみてはどうでしょうか?
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●タロットは22枚か78枚なのね?
一応そういうことになってはいますが、他の枚数のタロットもあります。
たとえば、小アルカナ56枚のみのデッキとか、大アルカナに独自のカードを追加したデッキとか、人の価値観や感受性が世界規模で完全に一致しないのと同じで、デッキの構成や内容も変化します。
こうした「22枚か78枚ではないデッキ」は、「伝統的なタロットではないオリジナルデッキ」などとして、レビューサイトでは紹介されています。しかし、起源すら明確でないのがタロットの実情ですから、製作者が「これはタロットです」と言えば、デッキに「〜タロット」と命名されます。いかなる心情からであれ、製作者が「タロット」として述べるなら、私はタロットとして見て、自分の好みかどうか判断しています。
反対に、製作者が「タロットではなくオリジナルデッキ」と謳っていても、気に入ったカードさえあれば、私は進んで購入し、気分に任せて眺めています。
個人で楽しむのなら、この程度の認識の仕方で構わないでしょう。他の方(専門家諸氏など)とタロットについて話をするのなら、「基本的に22枚か78枚のものならタロットと呼び、他の枚数のデッキについて話す場合にはデッキ名をきちんと伝えてから」と心がければ、問題ないと思います。
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●どうやって好みのカードを探すの?(ネット編)
この欄をご覧いただけるのなら、インターネット上の「書籍販売サイト」や「タロットレビューサイト」の画像を見ることをお勧めします。が、どちらの場合も、単に「Tarot」という言葉で検索しただけでは膨大な数の書籍が検出されますので、他に1つか2つ、キーワード(例えば「dragon」とか「angel」とか)を加え、絞り込むほうが良いかもしれません。もちろん、キーワードの選び方は、自由です。より好みのデザインが見つかるよう、工夫してみてください。
さて、まずは、書籍販売サイトの場合です。やはりデッキのデザインがタロットの命ですから、サンプルとして数枚分のカード画像を掲載しています。たいてい、デッキ中で特に美麗だと思われるもの、独自性が強いものなど、印象的なカードが抜粋されています。パッケージしか掲載されていない場合でも、パッケージデザインにカードが用いられていることがありますので、拡大画像が用意されているのならぜひ見てみましょう。
次に、タロットレビューサイトで探す場合です。私が探した範囲では、国内サイトよりも海外サイトのほうが品数も多く、情報も早く、画像も大きくて豊富です。但し、検索機能がついていなかったり、デッキの分類の仕方がサイトごとに違っていますので、最初は戸惑ってしまうでしょう。私もそうでした。そんな時は、掲載レビューのリストページをまず探し出し、並んでいるデッキ名から適当に、あるいは興味を持ったものから、クリックしましょう。運が良ければ、好みのデザインに出会えます。ちなみに、海外サイトでは当然ながら日本語の紹介文が書いてありません。読むのも一苦労だと思いますが、物は考えようです。他人の意見に左右されることなく、純粋にカードのデザインだけでデッキを判断できるのですから。
双方のサイトに慣れてきたら、「書籍販売サイトで紹介されている製品の画像を、海外レビューサイトで確認する」ということもできます。海外出版社のタロットの場合は特に、日本での発売より先に自国で販売していることが多く、海外レビューサイトで確認できるケースがほとんどです。
日本国内出版社発行のデッキの選び方や、個人製作・個人販売のオリジナルデッキについては、別項目で扱いますので、そちらを参照してください。
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●どうやって好みのカードを探すの?(個人出版編)
インターネット上には、個人やグループでオリジナルデッキ製作をしている方々もいらっしゃいます。タロットを研究した成果としてデッキを描き上げる占術研究者や、大アルカナの魅力的な名称に触発されて個性的なイメージを描き出すイラストレータなど、本当に様々です。
こうした個人、あるいはグループ諸氏の中には、作成したデッキを画像データとして配付したり、商業出版社に劣らぬ印刷物として販売している方々もいらっしゃいます。その場合、各サイトごとに「画像データのダウンロードについて」とか「オリジナルデッキ販売について」という項目がありますので、その指示に従って購入しましょう。
但し、あくまでも個人と個人の取引ですので、きちんと取引内容を確認し、責任感を持つことをお忘れなく。
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●どうやって好みのカードを探すの?(一般書店編)
日本国内の出版社から発行されているデッキの場合、デッキと解説書がセットで化粧箱に入っていることがほとんどです。化粧箱は包装されていない状態で、主だった書店の占いコーナーなどに陳列されています。カードこそ包装されていて一枚ずつは直接確認できませんが、大きさや雰囲気を実際に手に取って確認できる分、インターネットで探すよりも強い実感や思い入れを抱くことができるでしょう。
私の場合、店頭で見つけたデッキは、解説書を見て購入を判断します。解説書の半ばに記載されているカード解釈のページで、雰囲気やデザインを確認するのです。全部を確認していると時間がかかりますから、自分にとって重要、あるいは好みの名称のカードに限って確認することもあります。ついでに解釈内容にも目を通し、自分の印象に近いかどうかも確かめます。一応立ち読みに相当するため、店員には嫌な顔をされますが、物が物だけに、よほど無神経な扱い方をしなければ注意されることはありません。
ちなみに、中古書籍専門店で購入する場合は、可能ならば中身、特にデッキそのものを確認させてもらいましょう。せっかく見つけて購入したのに、カードが紛失していたりしては困りますし、不愉快ですから。
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●解説書は大切かしら?
基本的には、大切です。
どんな道具にも、必ず取扱説明書が付随します。同じように、各デッキにも「こういう解釈をしましょう」という手引書として解説書があるのです。出版社によってはデッキケースの中に収まるほど小さな紙切れに、各カードの意味を羅列しただけというものもありますが、オリジナル色が強いデッキであればあるほど、製作者は思いの丈を綴った解説書を用意する傾向があります。
但し、解説書に振り回されるのは避けましょう。あくまでも、タロットの主役はデッキです。解説書に記された解釈は製作者の考え方に過ぎません。デッキを入手した段階から既に、カード達は所有者の相棒となったのです。だから、解説書は一参考書と割り切り、自分の感性や考え方を優先してカードを眺めましょう。そのほうが面白いですし。
また、ほとんどの解説書に共通していることとして、カードの解釈以外の部分、特にタロットの起源や神秘性についての記載個所は、製作者・執筆者の思想や哲学に大きく左右されています。どの書籍にももっともらしい文章が書かれていますが、鵜呑みにしないほうが無難です。何度も繰り返しますが、タロットは起源すら明確でなく、時代や地域に応じて遊具にすらなる自由度を持ち、所有する人の感受性一つで解釈すら変化するのです。解説書の扱う話題は、あくまでもそのデッキを製作した人物について理解し、デッキ誕生に至るまでを想像する材料と受け止めるほうが良いでしょう。
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●専門知識は必要かしら?
あったほうが無難ではありますが、無くても困りません。
「大アルカナ」とか「小アルカナ」、「デッキ」、「スート」(小アルカナを共通の象徴別に分けた時の呼び方)や各スートの名称(スートに用いられる象徴のことで、主に「杖〈ワンド〉」、「剣〈ソード〉」、「杯〈カップ〉」、「コイン〈ペンタクルス〉」の4種類)程度なら、普通に解説書を読むだけでも自然と覚えられます。初めてタロットを入手されたばかりなら、これらの名称を理解できていれば充分でしょう。
しかし、デッキによっては、特殊な要素を取り込んでいて、魔術や神秘学に関する専門用語が解説書に多用されていることがあります。不運にも初めて入手したデッキがこうしたものならば、選ぶ道は二つあります。
一つは、インターネットや専門書籍で徹底的に情報を集め、理解に努めること。この時、アヤシイ宗教団体などに引っ掛かりかねませんので、充分注意して慎重にならねばなりません。
もう一つは、専門用語の理解を一度スッパリ諦め、自分自身の感受性だけに任せてカードを眺めること。私は、こちらの道を選びました。理由は、不謹慎な例え方かもしれませんが、「ピカソの『ゲルニカ』を鑑賞するのに、わざわざ『この部分にはこういう状況がモチーフとして使われているのだよ』と解説してもらう人はいないから」です。
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●何種類も集めても構わないものなの?
構いません。何らかの主義・思想を抱くタロット研究者諸氏には叱られるかもしれませんが、純粋にタロットカードを愛好する一般人にとっては、むしろ複数のデッキを所有したくなるものではないでしょうか。
例えるならば、「モネの絵をとても好んでいるけれど、ゴッホの絵も好きだ」という感覚です。
タロットは、所有者の心を映す鏡のようなものです。楽しい気分の時には明るい印象のデッキを楽しみ、厳かな気分の時にはゴシック調のデッキをしみじみと見つめたいと、私は思います。稀に「タロットは神聖なものだから、他のデッキに浮気すると良くないことが起きる」とおっしゃる方もおいでのようですが、どのデッキに対しても「本気のお付き合い」を心がけているからか、未だに後悔したことはありません。
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●複数のデッキを集め始めた方へ
もう既に一つはデッキを入手し、解説書も一読された方ならば、以下の項目は必要ないかもしれません。基本的な知識を得、他の専門サイトを探して調べることも可能でしょうから。
しかし、タロットの奥深さを知れば知るほど、他のサイトでは聞けない基本的な事柄、混乱して把握しきれない事柄なども出てきます。少なくとも、私はそうです。なので、これまで私が「聞きたいけど聞けなかったこと」や「混乱して勘違いしていたこと」などについて、ほんの少し、それも基本中の基本程度について書き留めようと思います。
念のためにお断りしておきますが、以下の項目はあくまでも私個人の認識・理解の範囲にすぎません。極力正確な情報を心がけますが、必ずしも保証付きではありません。詳細については、他の専門的かつ非宗教的・非思想的なサイトでご確認ください。
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●タロットの系統について
いろいろな分け方がありますが、「とりあえずこれだけは知っておくと良いでしょう」という4種類を挙げます。
その1:「マルセイユ版」。多分、現存するタロットの中で最も長い歴史のある系統です。
その2:「ウエイト版」。多分、現在、世界中で最も有名な系統です。
その3:「エッティラ版」。デッキの誕生過程と構成が特徴的な系統です。
その4:「クロウリー版」。魔術的要素が非常に強い系統です。
現在では、これらに独自の解釈を加えたオリジナルデッキも多く、厳密に「このデッキはこの系統」と明記できるわけではありません。また、系統そのものの説明も、あまりにも奥深くて、私には説明しきれません。一応、次項目以降で少しずつ説明してみますが、詳細は必ず各系統を研究している方のサイトでご確認ください。
この4種類の説明の後で、私の勝手な見解について書きたいと思います。
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●マルセイユ版について
カードの絵柄は、木版画調の少し太めの輪郭線と、7色ぐらいを混色無しで用いているのが特徴です。
デザインとしては、騙し絵のようなトリックめいた要素が意匠(製作者が自分の哲学や主義、真理観に基づいて配置する形象や色彩)として使われています。特定の宗教的・魔術的象徴(星座や惑星の記号など:以下「象徴」)はほとんど見受けられません。細部を省略したり、色彩が多少変更されていたりしても、絵柄の雰囲気が大幅に変更されることはまずありません。
デッキ構成は、大アルカナは人物を含む場面的なもの、小アルカナの数カード(エースから10までのカード)は各スートの象徴が記号的に並んだもの、宮廷カード(ペイジ〈小姓・伝達人〉、ナイト、クイーン、キングの4枚:別称「コートカード」)は人物画となっています。
カードの解釈は、厳密に固定されていません。印象や意匠から使用者が感じた事柄を重んじます。だから、解説書を選ぶ際には、「このカードはこの部分に重要な意匠があります」と説明してあるもののほうが良いでしょう。とにかく、理解するとか記憶するのではなく、カードから感じたり連想することに慣れることが大切なデッキです。
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●ウエイト版について
「ライダー版」とも呼ばれます。イギリスの神秘学者・ウエイト氏が作り、アメリカのライダー社から初めて出版されたのが、名称の由来です。
絵柄は、マルセイユ版よりは少し線が細く、その分だけ描き込まれている物が多いです。が、まだ印刷技術が発展途上の頃に初版が作成されたこともあり、混色はあまり用いられていません。
神秘学に基づくと思われる要素が多用されており、形状や色彩による意匠だけでなく、露骨に象徴が描かれていたり、構図が象徴的記号になるように図られていたりします。そのため、シンプルなデザインという印象とともに、謎めいた雰囲気も強く感じられます。
デッキ構成は、大アルカナと小アルカナに明確に分かれています。小アルカナも、数カードにも寓意的な絵柄が与えられており、まるで物語を見ているかのようです。もちろん、意匠や象徴が組み込まれています。
カードの解釈は、描かれている意匠や象徴に基づいて固定されています。それを踏まえた上で、想像力を働かせることが要求されます。つまり、カードの意味を把握しつつ、絵柄から受ける印象も上手に取り入れ、納得するだけの技術や修練が必要、ということです。
但し、現在では、ウエイト氏のカード解釈を独創性の強い絵柄で表現したデッキが人気です。私の所有しているデッキの多くが、そうした「ウエイト版に基づくオリジナルデザインデッキ」です。描き手によっては、小アルカナの数カードは象徴を並べただけというデッキもあります。また、解釈にも多少の変更を加えているデッキもあります。これらを区別するために、ウエイト氏が作成した原版に忠実なデッキを「ライダー版」、他を「ウエイト版」とか「(ウエイト版の)アレンジ版」と呼んでいる人もいるようです。
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●エッティラ版について
ここでは、おおまかな特徴のみ記述します。詳細については、専門サイトで確認してください。
一番の特徴は、デッキ構成です。大アルカナと小アルカナの合計78枚に通し番号がついています。これは、中世ヨーロッパでタロットが遊具化していったのを、エッティラ氏が再び占いカードとして構成し直した過程で、独自の観念からなされた変更点らしいです。エッティラ氏が医学的な知識を持っていたことも手伝って、カードの解釈も医学的な要素が取り込まれているようです。誕生から構成・解釈に至るまで、本当に個性的だと思います。
私は、この版に忠実なデッキは所有していません。この版から派生したと思われるデッキは持っていますが、理解しきれません。やはり、原版を一読し、理解した上で踏み込むべき系統だと思います。
余談ですが、エッティラ氏の時代に多く見られたと想像される遊具カードも、海外レビューサイトで見つかることがあります。大アルカナに相当するカードにも、ヨーロッパ各国の生活風景などが描かれ、神秘的な名称はつけられず、現在のトランプのように上下に画面が分かれていたりします。小アルカナに相当するカードには、既にトランプと同じようなマークが用いられており、タロットとトランプとは原点が同じであったことを実感できます。興味のある方は、ぜひ探してみてください。
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●クロウリー版について
非常に魔術的要素の強いデッキだそうですが、神秘学に疎い私には判りません。描き方、色使いは結構ダークな印象を受けますが、鑑賞に堪えないようなものではありません。ですから、この版についても専門サイトで調べていただきたいのですが、魔術向きデッキであることと、製作者のクロウリー氏が「神秘学者」であると同時に「魔術師」でもあるため、信奉者諸氏のサイトは宗教的な要素もあるそうです。充分に注意して、慎重に調べてください(私個人は踏み込めませんでした:あしからず)。
ということで、ここではごくごく基礎的な情報のみを記させていただきます。
製作者のクロウリー氏は、ウエイト版の祖・ウエイト氏と同じ秘密結社(当時の神秘学者の集団)に所属していましたが、考え方の違いから対立し、秘密結社を解散に至らしめたほど強い信念の持ち主だったようです。その信念を貫くことと、ウエイト氏の解釈に納得できないという意思表示もあったのでしょう、独自のデッキを作成し、「トートの書」というタイトルの解説書を記したそうです。この解説書の名前にちなんで、「トート版」とも呼ばれます。
個人的な見解なのですが、上記の「エッティラ版」の医学的な要素と、この「クロウリー版」の神秘学・魔術的な要素を組み合わせたデッキの代表として、「カバラ系」(中世ヨーロッパの神秘学の一つ「生命の樹〈セフィロト〉」を重視した思想に基づく系統。数字にも意味を持たせているのが特徴)があるのではないか、と思います。
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●自分流のコレクションを作ろう
タロットにはいろんな系統・種類があることを、解っていただけたと思います。こうした区別の仕方は、あくまでも目安の一つに過ぎず、他の系統・種類を主流と考えている方も少なくありませんので、ご了承ください。
つまり、万国共通の概念をある程度は踏まえておけば、自分独自の系統・種類を作っても許されるわけです。カードの順番を入れ替えたり、デザインを変更したりして、オリジナルデッキを作るのは最もポピュラーな「独自」です。
というわけで、複数のデッキを入手する際には、既成の系統や種類に固執せず、気楽に好みのものを選びましょう。そうしているうちに、自分の好みの傾向や製作者の意向などが見えてきます。
例として、私が見聞きしたコレクションには、「マルセイユ版オンリー」、「ウエイト版オンリー」、「好きな動物(猫とか犬とか竜とか)をモチーフにしたデッキオンリー」、「トランプオンリー」などがあります。マルセイユ版やウエイト版だけを蒐集すると言っても、いろんな国のいろんな出版社が発行しており、微妙に意匠や彩りが違っていますし、数も多くて驚きました。また、これらを公開している方々も、他のいろんなデッキを所有されているようです。多くの中から好みのものを選んで購入し、さらに抜粋して公開しているわけです。
ちなみに、私のコレクションにテーマはなく、「とにかく気に入った」ものがほとんどです。あえて題名をつけるなら、「幻想世界各種」でしょうか。
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●タロットの勉強について
タロットの系統について初めて掲載した頃、誤解を指摘され、私自身がいかに不勉強であったか自覚しました。多分、現在の内容にも落ち度はあるでしょうし、専門家から見たら「これしきのことをいちいち書くなよ」とか思われることでしょう。タロットというものは、本当に奥深く、根深く、調べれば調べるほど情報が交錯し、結局何が事実で何が正統なのか、判断できなくなってきます。
だからかもしれませんが、ほとんどの方が「解説書にのみ頼るな、まずカードを眺めろ」とおっしゃいます。
私も、同感です。各種系統について記述しましたが、これらはあくまでも「専門サイトの記事や掲示板の内容を理解する際に知っておくと便利だから」に過ぎません。知らないとタロットを理解できないとか、後で困るということは一切ありません。事実、今まで私は「エッティラ版」と「クロウリー版」を知らないも同然でしたが、蒐集には何の差し障りもありませんでした。妙な知識を仕入れるぐらいなら、好きなカードをぼんやり眺めているほうが、有意義な時間を過ごせると思います。
タロットは、道具に過ぎません。タロット「を」学ぶのではなく、タロット「で」自分の心の中を見つめることが、大切であり、本来の使い方だと思います。各カードの意匠や象徴について思考するより、カードに対してどう感じ、なぜその印象を抱いたかを思考しましょう。
これを浅学の言い訳にするつもりはありません。が、他にもいらっしゃるだろう「単なる愛好家・単なる蒐集家」諸氏に、勇気や心強さを少しでも感じていただけたら幸いです。
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●それでも解説書を読んでるの?
はい。私は、一応、読むことにしています。そのほうが、デッキ製作者の考えていることを理解できますし、どういう過程を経てデザインが決定したか想像できるからです。
ここまで「解説書に振り回されないほうが良い」と書いてきましたから、矛盾していると受け取られると思います。が、どちらも私自身の実感です。
タロットの主役は、間違いなくデッキです。カードを見つめることが、最も大切だし、とても楽しいです。同様に、彼女達(個人的にデッキを女性格で呼びたいだけだということをご了承ください)をより深く理解することも、非常に興味深いです。画面の細部に込められた製作者の意図を読解し、カードに対して別の印象も抱くと、眺める時の気分やデッキに対する思い入れも変わってきます。しかも、ほとんどのデッキにおいて、好印象に変わります。
勿論、悪印象に変わるデッキも中にはあります。が、その場合は、「印象を悪くするような解説を書く執筆者」に幻滅し、デッキに対しては以前の印象を保つように心がけています。
蛇足ですが、ほとんどの解説書がタロットの由来や神秘性についても語っていますが、それらよりもカードに関する記述のほうを重視しましょう。デザイン・意匠・象徴について丁寧に語られているものほど解りやすく、製作者の思い入れや愛情を感じられますよ。
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●解説書を読んで混乱したら
稀に、とてもタロットの解説書とは思えない書籍に出会うことがあります。偏った価値観だけで括られていたり、知識をひけらかすだけで読者に理解させるつもりがなかったり、著者の独り善がりに過ぎない書籍もあるのです。しかも、それらの書籍にも多少は好ましい点もあるため、タロットに対する考え方が変化させられたり、理解しきれない自分を嫌になったりすることもあります。なまじっか、著者の多くがプロの占師であり、より心理的に働き掛ける言葉を選んで記述するので、知らず影響を受けていることも少なくありません。
こういう場合、私は混乱します。「確か、別の書籍にはこう書いてなかったのに…」と、古いほうの記憶を優先的に「正しい」と判断する傾向もあります。
が、本当に「正しい」知識は誰にも判断できないのが、タロットの特徴の一つです。何しろ、発祥すら明確でないのですから。
そこで、記憶や知識を一度「リセット」することにしています。完全に消去できるわけではありませんが、記憶の新古で正誤を見極めようとしたり、専門用語を理解できるか否かでデッキを選り好みしないように心がけるのです。
自分がこのデッキを選んで購入した理由は何だったか?
このデッキを眺めて、何に感動したのか?
これらを再確認した上で、もう一度解説書の「気になる部分」を読み、デッキに対する自分自身の印象や期待と合致するか、考えます。合致するのであれば、その解説書の著者の考え方は自分のものと近いのだと判ります。合致しないのであれば、自分とはタロットに対するスタンスなどが異なるのだろうと判断し、デッキのみを眺めるようにするとか、解説書の受け入れられない部分だけ読まないようにするとか、対処しています。
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●解説書が日本語じゃない時は
私は読みません。以前は和訳して理解に努めましたが、やめました。当サイトに掲載していた和訳も、削除いたしました。
好みのデッキの探し方について述べた欄にもありますが、私の選び方は「好きな絵のカードがあるかどうか」とか、「好みのタッチかどうか」など、デッキそのものに対する印象によります。監修者の思想や哲学ではありません。
解説書が大切な理由として制作者の思惑が解るからと語っているので恐縮ですが、たとえ日本語で書かれていても、読むことそのものに苦労するぐらいなら、カードの絵を楽しみたく思います。心を軽やかにしたくてタロットを集めているのですから、参考書にすぎない解説書が重荷や負担になってしまっては、本末転倒でしかありません。
こうして開き直った者がいるという事実が、他の方の勇気になることを祈ります。
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●タロットを楽しもう!
長々と理屈っぽいことを書いてきましたが、結局のところ、「タロットは単なる絵画であり、特別視したり神聖視したりする必要の無いものなんだよ」ということと、「できれば製作者の意図するところも理解してあげようね」ということを、伝えたかっただけです。それと同時に、他サイトの記事も理解できるよう、基礎的な知識も記したつもりです。
タロットに対する偏見が薄れ、好みのデッキを選び、入手し、解説書も読めたら読んで、楽しむ――と、やはり占いをしてみたくなりますが、予想以上に上手な解釈ができなかったりして、拍子抜けしたような物足りなさを感じることもあります。「好みのデッキをせっかく入手したのに、な〜んか気持ちが盛り上がらない」とか、「プロの人みたいにリーディング(カードから解釈すること)できな〜い」とか、心にぽっかり穴が空いたような気分は、つまらないものです。
そんな気分から抜け出す方法として、以下の「楽しみ方(遊び方)」を参照してみてください。どれも試す時に心がけることは、ただ一つです。「今よりもカードを好きになりたい」、これだけです。
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●一通り眺めてみよう
ケースからデッキを全部取り出し、手に持ってみましょう。
大アルカナだけのデッキだと、意外と少ない感じがするかもしれません。78枚のフルセットだと、反対に、手に余るほどの山に感じるかもしれません。カードの大きさとか、形とか、紙の質感など、解説書だけでは分からないことがたくさんあります。真新しいデッキだと、インクの匂いもしたりして、「新品を買ったんだなぁ…」って感じがします。
手応えを楽しみながら、デッキの山をいろんな方向から見てみましょう。裏面の模様も様々で、幾何学的な模様や、花などが描かれているものもあります。側面も見てみると、面白いです。意外と長いカードだなぁとか、結構厚みのある紙を使っているなぁとか、角の丸さが大きいとか小さいとか、ちょっとした発見があります。
カード構成はどれもほとんど同じですが、デッキによっては、表紙のようにタイトルを記載したカードや、製作者のコメントのカードもあったりします。
複数種類のデッキを持っている方は、ぜひカードの順番を比べてみましょう。大アルカナの「愚者」の位置は、先頭とは限りません。他のカードだって、順番が入れ替わっていたり、名称が異なっていることもあります。小アルカナに至っては、スートの順番がデッキごとに違います。宮廷カードだけ別にして、数札の後に並んでいるデッキもあります。
カードの順番を確かめる時、時間があるのなら、一枚目から順に手で捲ってみましょう。「ほぉ、これが女帝なのか。で、こっちが皇帝ね」と、絵画展を観覧するような感じで、絵を楽しみましょう。気になるカードがあったら、そこで手を休め、満足するまで見つめれば良いのです。
一通り眺めたら、印象に残ったカードをメモするのも面白いです。正確な名称を書けなくても、構いません。「女性が椅子に座って微笑していたカード」とか、「背景が広い海だったカード」程度でも、案外楽しい気分になれます。
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●シャッフルしてから元通りに並べてみよう
カードの並び順を確認したら、広いところにデッキを置き、両手でかき混ぜてみましょう。この作業が、シャッフルです。床でもテーブルの上でも、カードを傷めたり紛失しない場所なら、どこでも構いません。掌に触った時の感触や、裏面の模様の見え方、混ざり具合など、眺めている時以上にデッキを「カード」として意識できます。
満足するまでシャッフルしたら、一山に纏めるも良し、かき寄せるだけにするも良し、とにかく一纏めにします。そうしたら、今度は元通りの順番に戻してみましょう。これも、上から順に捲って並べていくも良し、元の順番にカードを引き抜いていくも良し、やりやすい方法で楽しみましょう。
ただ順番にカードを眺めるよりも、カードの番号や名称を意識できるはずです。その分、「綺麗だなぁ」とか「好みだなぁ」と思うカードも増えたり、製作者の解説を読み返してみたくなったりと、楽しみ方が増えてくるでしょう。
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●1枚のカードをじっくり堪能しよう
よりカードを好きになりたい時は、1枚ずつじっくり堪能しましょう。
シャッフルして無造作に選んだカードとか、印象に残っているカードとか、とにかく一枚だけ選び出し、じっくり気楽に見つめます。使用するデッキも、その時の気分で選ぶと楽しいです。また、解説書に書かれていたことなんかすっかり忘れ去り、気ままに思いつくことをノートに書き留めたりもします。
カードに描かれている光景なり物なりは、私にとってどういう立場のものか? 私の正面にいて、何かを話しかけてこようとしているか? それとも、私の心の中の一部と重なるものなのか? 描かれている人や物を見て、私はどう思ったか? 画面全体の印象から始まり、隅々に配された小物に視線を移していき、そのカード1枚と私だけの話を書いていくのです。形式は、対話のようになったり、詩になったり、物語になったり、いろいろです。
このように堪能する時も、「今よりもっとカードを好きになりたい」という気持ちでいることが、ポイントです。また、「一気に1デッキ全部を見つめよう」とか「並び順に」とか「毎日必ずやろう」とか、自分に対して義務づけると途中で疲れてしまいますから、あくまでも「気楽に」「気ままに」「楽しんで」います。
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●数枚のカードを並べて堪能しよう
複数枚のカードを並べるということは、「スプレッド(展開)」するということです。占いの時に多用されます。
この楽しみ方をする前に、上の項目の「1枚のカードをじっくり堪能」しましょう。というのは、恥ずかしいのですが、私は約20年間、自分なりの「リーディング(カードの意味を解釈すること)」ができませんでした。スプレッドの仕方にしろカードの解釈にしろ、解説書に囚われすぎて、肝心な「カードを堪能して解釈する」ことができなかったからです。解説書に書かれた内容よりも、自分の感性で楽しむほうが有意義ですから、「自由に気ままに、もっとデッキを好きになれるよう、心から楽しむ」ことを心がけたいものです。
スプレッドした状態でカードを堪能する時には、時間と集中力(楽しむぞ!という気合い)が必要です。何枚並べても、すべてのカードに対して1枚だけを堪能する時と同じぐらいじっくり見つめるべきだからです。1〜3枚ぐらいから始め、徐々に枚数を増やしたほうが、タロットそのものをどんどん好きになれます。
スプレッドの種類も、解説書などにあるものに拘らなくても、大丈夫です。自分にとって解りやすい並べ方のほうが、より楽しめます。例えば私は、3枚のカードを「過去・現在・未来」に見立てて並べる場合、マルセイユ版以外のデッキは下から上へと並べます。解説書によくある「左から右へ」でも構わないのですが、「過去が現在を支えていて、その延長に未来がある」ということを、無意識のうちに感じられるので「下から上へ」並べるわけです。
並べる枚数を増やしたり、より複雑なスプレッドを用いたりしても、カードとカードの関係を思い浮かべることが大切です。1枚ずつをじっくり堪能しながら、それぞれがどんなふうに関係し合っているか、いろんな場面を想像しながら楽しみましょう。想像の過程をつらつらと書き出していくと、より具体的に場面を思い浮かべることができたり、ただ見つめているだけでは見過ごしていたものに気づくこともあります。
この堪能の仕方こそ、多くの解説書で占いのポイントとして紹介される「物語に見立ててカードを解釈する」ということらしいので、タロットカードを占いに活用したい方はぜひ「楽しんで」みてください。
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●カードを「絵」として楽しもう
どんなデッキであれ、タロットはカードであり、そこに絵や文字が描いてありますね。カードですから、その絵は紙の上だけにあり、カードの縁か絵の縁が当然あります。それを窓に見立てると、絵は別世界の光景みたいに思えます。
好きなデッキから好きなカード、あるいは無造作に選んだカードを1枚取り出し、窓から眺める世界に見立てて見つめてみましょう。すると、描かれている人や物が動き出しそうに感じたり、窓から身を乗り出して見えない所まで見たくなったりしませんか? カードの絵の何に好感を持ったか、どの部分に目が行きやすいか、などが気になる人も多いでしょうね。それでも充分です。これで、もう私達はそのカードを「絵」として楽しんでいることになります。
案外、気楽でお手軽なものだと思いませんか?
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●カードと対話してみよう
タロットのカードのほとんどには、何らかの人物が描かれています。絵の枠を窓に見立てると、私達は各デッキの持つ世界観を、カードという窓を通して覗いていることになります。そこに人物が「いる」のなら、「話しかけ」てみたらどうでしょう? こちら側の世界に彼らも気づき、挨拶してくれたり、何か訊ねてきそうだと思いませんか?
最近になってようやく気づいたのですが、この「対話」はリーディング(解釈)において、非常に有効です。実際に行おうと思うなら、どうしても私達のほうからデッキの世界観に歩み寄り、積極的に問題意識を持たねばならないからです。これだけでも集中力を要しますが、向こう側の世界を空想することにより楽しさを感じ、案外疲労感などを覚えずに済みます。また、満足な「対話」ができた場合には、達成感とともに、カードに対する愛着も生まれるはずです。当然、次に同じカードを引いた時には、最初の時より容易に「対話」できるでしょう。試してみませんか?
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●描かれた世界にどっぷりと入り込もう
カードの画面は静止画ですから、ほとんど動きのない、1シーンを描いたものばかりです。が、描かれた人や物は何らかの出来事に関わっていますね。カードに対して愛着が生まれると、自然に「この絵の続きはきっとこうだ」と空想してみたり、「この絵の人はきっとこんな気分だろうな」と自分を投影してみたりします。それこそが、カードの絵の世界にどっぷりと入り込んでいるということです。
空想する対象や空想中に思い浮かぶ物事は、占いたいことや知りたいことによって変化するものです。一つの空想に拘らず、自由に発想することを忘れずに、どんどん空想してみましょう。そうするうちに、スプレッド(複数のカードの配列)から物語を思い浮かべられるようになるはずです。
書き忘れましたが、くれぐれもカードの絵を楽しむ気持ちを持って浸り込みましょう。
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●占いをしてみよう
カードを楽しむことを覚えると、自然に興味は占いへと移ります。あるいは、占いをしてみたいから楽しみ方、つまりリーディング(解釈)を覚えるという人も多いでしょう。当サイトにも、無料で気軽に楽しめるオンライン占い(nekomataさん作成JavaScript)を設置してありますので、まずはそこから楽しむというのも良いものです。
ところで、この「占い」に必要なものは、何でしょう? カードと、占いたい事柄、解釈しようという気持ち、それとカードの並べ方です。この並べ方を「展開法」とか「スプレッド」と呼びます。タロットカードは物事の一瞬を示すものが多いため、それが「いつ」あるいは「どんな場合に」生じるかもしれないのかを、配置する場所で見定める必要があるわけです。その見定めに使われるのが、スプレッドです。
世の中には、いろんな占師さんがいらっしゃるように、スプレッドの仕方もたくさんあります。人気のあるスプレッドは、どんどんアレンジされていきます。また、人によっては自己流のスプレッドを編み出す方もいらっしゃいます。それくらい、自由度の高いものだということでしょう。なので、気楽に、まずは配置の美しさを楽しむつもりでカードを並べてみるのも、一興です(この場合、占うのではなく、楽しむことを前提にカードを選ぶのですが)。基本的には、左あるいは手前が過去になり、右あるいは上が未来になると決めておくと、誰にでも納得してもらえるでしょう。
カードをスプレッドしたら、それぞれを関係づけながら楽しむように解釈しましょう。
余談ですが、当サイトにも設置してあるオンライン占いでは、各カードの抽象的な意味が自動で表示されます。たくさんの単語が出てきて慌ててしまうかもしれませんが、全部が当てはまるとは限りません。カードの絵を見た印象とか、ご自分の置かれている状況などを振り返り、心当たりのある単語を選んで解釈に用いるべきでしょう。
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