1997-02-12 神戸チキンジョージ

難波弘之(keyboards)、五十嵐久勝(vocals)、田辺モット(bass)、下田武男(drums)、

1996年の末に東京で演奏する予定だったのがキャンセルされ、ヌーヴォイミグラートのお披露目ライブとなりました。このライブが見れた人は幸運だったろうと思います。このライブはチキンジョージのTHE PROGURESSIVEっていうイベントの一環でした。
4日間あって 
1日目 QUASER 
2日目 MIDAS
3日目 フライング・サーカス、クィーン・マニア、ヌーヴォ・イミグラート
4日目 ジェラルド、NOVELA 
でした。ヌーヴォ・イミグラートはこの時はギターなしの4人編成で演奏しました。その分、難波氏のキーボードの比重が重くなっていました。この時点では、花・太陽・雨の前奏に相当するFlower Sun Rainの部分は演奏されませんでした。アンジーが「陽が昇るまでに」をとても大事そうに歌っていたそうです。アンジーが自分で作った曲をはじめて披露した日になるのでしょうか。
 
以上、マーリンさんから頂いた情報を元に記載しました。


京都RAGの9月の公演予定チラシから (c)RAG

1997年9月25日 京都RAG

難波弘之(keyboards)
五十嵐久勝(vocals)
手島いさむ(guitar)
MOTTO(bass)
下田武男(drums)
  1. 音信
  2. Fly Away
  3. 少年の丘
  4. FLOWER SUN RAIN
  5. 花・太陽・雨
  6. エミリア/五十嵐久勝 (selected by 五十嵐)
  7. カンボジア/Brand X (selected by MOTTO)
  8. サンセット/Gムーア (selected by 下田)
  9. Wheels On The Road/? (selected by 手島)
  10. Show Must Go On/Queen
  11. 怒りの鐘を鳴らせ/タイガース(?)
  12. NATURAL HEART
  13. 陽が昇るまでに
    アンコール 1
  14. サディスティック・サイキック・タイガー/真幻魔大戦
    アンコール 2
  15. ロマンス・プロムナード/Novela

 

 京都はあいにくの雨でした。開始は予定が19時30分でしたが、約10分遅れて開始。客電が暗くなって、発売になったばかりのCDからの一曲目の「音信」のテープが流れます。演奏は適当なMCを含んで全部で15曲(アンコール2曲含む)を演奏し約2時間10分でした。お客さんは約40人。僕の独自の調査(みんなが書いているアンケート用紙を横から覗いた)によるとそのうち3/4はノヴェラ:五十嵐久勝のファンでした。

 MOTTO氏はやはり田辺モット氏でした。5弦のフレットレスとフレットありのベースを持ち変えて「ズ太い」プログレ調の良い音を出しておりました。ギターの手島氏はユニコーンの人とのこと。かなり達者に弾きまくる演奏で、泣きのギターというよりは、手数の多いギター。意外とプログレにマッチしているのが好感度高い。とても気に入りました。失礼ですが、僕はユニコーンは良く知りません。何かお薦めのCDはありますか? ドラムの下田氏はそうる透の弟子だとか。今回は、そうる透氏からドラムセットを借りてきたと云っておりました。かなり音量のあるドラムでした。

 演奏した曲は、ヌーヴォ・イミグラートの曲で演奏するのは全部で6曲しかないから、その他の曲を色々と演奏しました。他人の曲の演奏って正直言ってつまらない。僕は面白くありませんでした。SOW関連は1曲のみ。ノヴェラ関連の曲が2曲。ヌーヴォ・イミグラートの曲はかなり良かったです。CDよりもスピード感と音の厚さがさらに加わっていたと思います。#1〜#5までが最高です。「花・太陽・雨」はプログレ大作でした。途中で手島氏がシタール・ギター(って言うのかな?)に持ち変えて格好良かったです。この路線の曲をたくさん演奏して欲しかった、、、。

 五十嵐氏は素顔で化粧なしでした(笑)。難波氏から少女のような声も出せると感心されていました。「エミリア」はノヴェラのステージでは他のメンバーがひっこんで、テープ演奏に合わせて一人で歌っていて寂しかった曲だとか。今回はちゃんとバックメンバーが演奏して嬉しいと云っていました。「陽が昇るまでに」は五十嵐氏がはじめて作曲して、はじめて作詞もした曲だそうで、大変感慨深い曲だそうです。「ロマンス・プロムナード」は難波氏がキーボードを弾いて二人で演奏しました。

 難波氏はキーボードを「く」の字に3段ずつ置いていました。「コ」の字ではありませんでした(笑)。京都はステージが狭いためショルダー・キーボードは使いませんでした。全体にオルガン系の音が多かったように思います。

 ヌーヴォ・イミグラートのCDを会場で買うと、難波弘之氏と五十嵐久勝氏のサイン色紙が付いていました。ライブ終了後、少し待って出てきた難波氏にごあいさつ。ヌーヴォ・イミグラートのCDと野獣王国のCDにサインしてもらいました。

[report by KEN Takahashi]


9月26日 大阪バナナホール バナナ ホール編

by マーリン

開場時間が 過ぎてもリハーサルが 終らなくて20分ぐらい 遅れたかなぁ。

曲目、順番は 前の日の京都RAGと 一緒でした。

前日と 違ったのはMCと エミリアとカンボジアのときに平松 かなさんという方が ゲストで バイオリン弾いてました。モットさんと 一緒に桑名 正博さんと やってらっしゃる方だそうです。

あと、難波さんが ショルダーで 前に でてこられたり、ロマンス プロムナードのとき キーボードを1台前に セットして弾かれたんですが そのとき「昔 TMネットワークに こんなコーナーあったなぁ」と言い「なんで 知ってんねん」と 自分で 突っ込みいれてました。

他にも 「40男のユニット、プログレ界のノーバディ・・・」なんて言ってました。

メンバー各自 好きな曲持ち寄りコーナーで アンジーが 退場して復帰したとき 「うっとり聞いてて 寝そうになった」と 言ってましたが、私は RAGのとき しっかり寝てしまいました・・・

バナナ ホールも アンジーのファンが 多かったように 思います。

2日続けて 来られた人も 何人か 見かけました。

CDのジャケットの小さな絵は アンジーのお友達が 描いたそうです

** マーリン <10/13 22:08> **


1997年10月1日 渋谷 ON AIR WEST ライブレポート

by 城谷 浩

ヌーヴォ・イミグラートのCD発売記念LIVEの最終日(と言っても東京公演はこの日だけ)は2時間余におよぶ聴き応えのあるLIVEでした。

演奏は7時15分に始まりました。メンバーは、京・大坂・江戸…じゃない、京阪東ツアーを通じて同じで、ステージ奥の左手から難波弘之(Key,Vo)、田辺モット(Bs,Cho)、下田武男(Dr)、右手前寄りに手島いさむ(Gt,Cho)、そして中央前面に五十嵐久勝(Lead Vo)、の5人(註1)。アルバムの方はゲストミュージシャン多数、しかも関西在住の五十嵐さんとの遠距離連絡の中で作り上げたという、プロジェクト色の強いものですが、LIVEは5人が一体となっての力強いぶ厚い音にあふれバンドの良さを感じました。曲目は、京都RAGの公演と同じと思います。曲名を紹介しないままだった曲もあったのですが、高橋さんの書いておられた京都の曲目をもとに掲げておきます。

  1. イントロダクション(テープ)=音信
  2. Fly Away
  3. 少年の丘
  4. 花・太陽・雨   (註2)
  5. エミリア/五十嵐久勝
  6. Cambodia/Brand X (モット氏選曲)
  7. Sunset/G.ムーア (下田氏選曲)
  8. Wheels On The Road/手島いさむ (手島氏選曲)
  9. Show Must Go On/クイーン (五十嵐氏選曲)
  10. 怒りの鐘を鳴らせ/タイガース (難波氏選曲)
  11. NATURAL HEART
  12. 陽が昇るまでに
    =アンコール 1 =
  13. サディスティック・サイキック・タイガー/SOW(真幻魔大戦)
    =アンコール 2 =
  14. ロマンス・プロムナード/Novela

初め(1〜4)と終わり(11〜12)をヌーヴォ・イミグラートのCDの曲で固め、6〜10はメンバー紹介を兼ねて各自が1曲づつ選んだ曲でした。5は五十嵐さんのソロアルバム「パズル」からの曲で難波さんの提案で選ばれたようです(先にKM誌のインタビューで語っていました)。6〜8はインストゥルメンタルで、このメンバーに合った白熱の演奏だったと私は思います。6は忘れられがちなアルバム「ドゥ・ゼイ・ハート」に入っていたという渋いセレクト!。「イニュエンドゥ」収録の9はクイーンの曲の中でも一際重々しく進行する曲でなるほどの選曲。難波さんが選んだ10がいちばん趣味的だったなぁ(笑)。

CDの曲の中ではやはり4と12が良かったですね。PYGの4(私がこの曲を知ったのも難波さんがDJを務めていた「ザミュージック」でオンエアされた時でした)では様々に曲が展開する中でフレットレスによるモットさんのうねるベースソロやシタールの音を出す手島さんのギターソロが印象的でした。12では難波色あふれるキーボードのフレーズが全開、曲展開も絵に描いたようなシンフォニックでラストにふさわしい盛り上りを見せました。

アンコール1曲目で難波さんは、あのCASIOのアーム付ショルダーキーボードを手に登場、懐かしのギター顔負けの音を出していました。このバンドではギタリストがいるのですが…そこはアンコールのノリです。そして最後の14ではピアノとボーカルの2人だけでしっとり歌い上げていました。

他に印象的だったのは、五十嵐さんが素顔だったこと、1992年のオリジナルSOWではほとんどしゃべらなかったモットさんのMCやバックボーカルが聴けたことです。そのモットさんはソロアルバムを録音中、また下田さんは桜庭統(Key)とのコンビによる3枚めのゲームサントラの録音に入るとのことです。

会場の客は、女性はNOVELA-アンジーファンが多いようでした。そのNOVELAは今月復活LIVEがあります。Sence Of Wonder も是非是非活動再開させて欲しいと思いつつ会場を後にしました。

(註1)ベースのモットさんはCDやライブチケットではMOTTOとありますが、LIVEの場では昔通りに`田辺モット'と紹介されていたので、そう書きました。

(註2)曲名のクレジットの上では「Flower Sun Rain」と「花・太陽・雨」が分かれているのでしょうが、LIVEでは、この曲が終わった後のMCで`イントロダクションを含めて4曲終わったからCDの曲は残り2曲'と、1曲として紹介がありました。もともと1つの原曲を発展させた大曲ですし難波さんが話していた通りに1曲として書きました。


 1998-03-08 新宿のパワーステーション

  1. Fly Away
  2. True and lie
  3. NATURAL HEART
  4. 陽が昇るまでに

 


 1998-06-10 神戸チキンジョージ ライブレポート

by mako

難波弘之(keyboards)
五十嵐久勝(vocals)
手島いさむ(guitar)
MOTTO(bass)
下田武男(drums)

開場まえに来ていたお客さんは20人ほど。 会社を早退して開場時間に間に合うように…と息せききってやって来た私には拍子ぬけでした。(ああ、やっぱりチケット売れてなかったのね…) 結局、開演までに入ったお客は80人ほどでしょうか、とにかくチキンジョージがいつも以上に広く感じました。 さて、本題のライブですが、19:30のほぼ定刻に始まりました。 照明が消え、スモークのたかれる中、“音信”をBGMにメンバー全員登場。

メンバーは新加入のテッシーこと手島いさむさんのギターを含む、難波センセイ・アンジーこと五十嵐久勝さん・田辺モットさん・下田武男さんの5名です。

  1. 音信(テープ)
  2. Fly Away
  3. トゥルー&ライ(Novela伝説より)
  4. 少年の丘
  5. FLOWER SUN RAIN
  6. 花・太陽・雨
  7. エミリア
  8. 主よ人の望みの喜びよ(ときめき夢サウンド版)
  9. シャイニング・ホーリー・アーク(桜庭 統)よりフウジンの地平の果て(漢字不明)
  10. サンセット/コージー・パウエル追悼
  11. いつも青空ならば
  12. NATURAL HEART
  13. 陽が昇るまでに
    アンコール 1
  14. サディスティック・サイキック・タイガー
  15. ロマンス・プロムナード

を演奏。

私の独断と偏見で、特に良かったのは“エミリア” (難波さんの美しいオーボエ系のシンセの音色とアンジーさんの張りのある ボーカルにうっとり。) そして“サディスティック・サイキック・タイガー” (難波さんのショルダーキーボードとテッシーさんのギターの掛け合いが最高!!)

難波さんの演奏冴え(この日のキーボートセットはL字型ですべてKORG製)、アンジーさんのボーカル響き(生で聴くのは昔、SOWのゲストで出演したときが初めてで、今日が2度め。とにかく歌詞を丁寧に歌いあげる、といった感じのボーカルで、高音も冴えてますし、特別なファンでない私も、ついついウットリしてしまいました。)、下田さんのタイトなドラム(笑顔が印象的でした!!)とモットさんのベースが支え(もくもくとベースを奏でておられました。)、テッシーさんのギターが音の隙間を絶妙に埋める。といった感じでバンドの一体感がとても心地良かったです。

チキンジョージはなかなか照明設備も立派なので、光と音楽で、気持ちの良いお風呂に浸かったようにうっとりと演奏に聴きほれてしまいました。

テッシーさん、ヌーヴォに新加入ということで、すごく気合が入ってるご様子。気合は今日の服装にまで出てました。黒の皮ベスト(フリンジ付き)に皮の黒×赤パンツといういでたち。アンジーさん、「服装負けてしまった…」とコメント。

ちなみに今日の他のメンバーの服装は
       アンジーさん、人の顔のプリントのシャツ
       難波さん、豹柄のシャツ(やっぱり野獣だから?)
       モットさん、白Tシャツにオーバーオール
       下田さん、白のタンクトップ
でした。
 

オープニングからアンコールまで、あっと云う間に過ぎてしまうほど、心地よい良いライブでした。 全体的には派手に手拍子したり、踊ったりというノリは有りませんでしたが(だってプログレだもの)爽やかでうっとりとリラックスできるステージでした。

だだ、残念なのは観客がとても少なかったこと。 こんな良いライブをこんな人数だけで聴くのはもったいないと思います。 アンジーさんのMCで、「僕らは楽しんでやってますから、この気持ちがみんなに伝わるように歌います。」とか、テッシーさんが「客席の反応が寒い…」のコメントはこの客席の人数だったからでしょうか?(もっとも客席の反応については難波さんの、「プログレのお客さんはこういう感じ♪」というフォローはありましたが)

余談ですが、どうも最近は野獣王国に慣れてるせいか、MCが短いとちょっと寂しい気がしてしまいます。今回はあまり長いMCの予定はなかったようですが、ドラムのモニターのトラブルで次の曲に入れなかった時、難波さんにMC延ばせの指示がでて、難波さん、嬉々としてお話しされました。

ああ、文才が無いので感動が伝わらない!! とにかくウットリの大満足ライブでした。


 1998-06-12 京都RAG

アンジーのBirthday Live

難波弘之(keyboards)
五十嵐久勝(vocals)
手島いさむ(guitar)
MOTTO(bass)
下田武男(drums)
  1. 音信(テープ)
  2. Fly Away
  3. トゥルー&ライ(Novela伝説より)
  4. 少年の丘
  5. FLOWER SUN RAIN
  6. 花・太陽・雨
  7. エミリア
  8. 主よ人の望みの喜びよ(ときめき夢サウンド版)
  9. シャイニング・ホーリー・アーク(桜庭 統)
  10. サンセット/コージー・パウエル追悼
  11. いつも青空ならば
  12. NATURAL HEART
  13. 陽が昇るまでに
    アンコール
  14. サディスティック・サイキック・タイガー
  15. ロマンス・プロムナード

ヌーヴォとしては3回目のツアーになります。97年の2月12日はまだ手島氏なしの4人編成でした。97年のCD発売ツアーで手島氏が加わって5人編成になり、今回はその2回目のツアーの二日目になります。同じメンバーが同じような曲を演奏しているのに97年の時とくらべて、音の厚さ、全体のバランス、曲の雰囲気がとてもこなれており、バンドとしてのまとまりもバランスが取れ、緻密で叙情的な演奏を聴く事ができました。

アンジーのボーカルは艶があり、情感がこもっていました。自然体というか、自分の好きな事をして楽しんでいる雰囲気が伝わって来て、こちらも楽しくなりました。手島氏はますますギャンギャンと弾きまくっているのに、それが叙情的なプログレにバッチリはまっているのが凄いです。さすがバンマスをしている人は全体が見えていて、ちゃんと全体の中での自分の演奏がコントロールできているのでしょうか。見ていてもとっても格好良かったです。今回はシタール・ギターは使いませんでした。モット氏は一見すると控え目なのですが、出している音は図太くていかにもプログレの屋台骨を支える演奏でした。下田氏と合わせての複雑な変拍子も決まっていました。桜庭統の曲での下田氏の太鼓はよくアレだけ複雑な曲を叩いて、変幻自在って感じでした。余談ですが、難波氏のキーボードが(コピーしているから)桜庭統にそっくりで、まるでデジャブのライブを見ているような錯覚に陥りました。

ヌーヴォの全般に云える事ですが、現在進行形で広がりつつあるバンドは華(はな)があって良いです。一つにはアンジーと云う華がいる事も大きいでしょう。もう一つは、バンドとしての勢いがあり、メンバーの気合が入り、メンバーが演奏を楽しんでいる事が大きいと思います。

ヌーヴォの力強いライブを聴くと、「うん、僕も頑張ろうっ」って元気が湧いてきます。ライブ・ミニCDでも出して頂けると嬉しいな〜。


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